フェスタ・サマーミューザ 仙台フィル

ミューザ川崎シンフォニーホールで開催されるミューザ・サマーフェスタで高関健が指揮する仙台フィルのコンサートを聴いた。1曲目に演奏されたショスタコーヴィチの交響曲第9番は、コンサートで聴くのは初めてだったのだけれど、戦勝後の1945年8月に作曲され初演後に当局からショスタコーヴィチへの激しい非難と攻撃を招いた歴史がプログラムや高関健のプレトークでも紹介されていたこともあって、その正統的かつ諧謔的な味わいを楽しみつつも、感情以上に理性を揺さぶられたような気がした。2曲目はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」で、こちらも振り返ってみると感情よりも意志の力を感じる演奏だったように思える。演奏を聴きながら、数年前にコバケンが東京シティフィルを振った時の演奏はまた違った味わいだったよなぁなどと思い出したりもした。(そういえば、ショスタコのときも井上道義の演奏を思い出したりしていた。)コンサートを通じて、仙台フィルの演奏は素晴らしく、特に見せ場の多かったファゴットやクラリネットの音色は素敵だったと思うし、ホールも(2CBの席からでも)オケが近くに感じられたのだけれど、高関健と東京シティフィルの演奏に感じるような何と言うか(客席も含めた)期待感とか一体感とかいったようなものがやや希薄だったようにも感じられた。仙台のホールで定期演奏会を聴くとまた違った印象を受けるのかもしれないけれど、仙台はちょと遠いなぁ。