Books: 開玄堂が無料でご提供する中・短編の作品です。
Photos: Please enjoy photos of “Central Tokyo, North” “Koishikawa Botanical Garden” “Nozori Lake” “Travels in Japan” and “Travels Abroad.”
Blog: 読書、映画、演劇、音楽、美術、写真、遠出などに関する日々の雑感です。

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Booksから

「父の死・開玄堂」の冒頭部分

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From Photos

鞆の浦 Tomonoura
Tomonoura in January 2026

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最近のBlog

  • 夜クラシック Vol.40

    文京シビックホールで清水和音と松田理奈が演奏する「夜クラシック Vol.40」を聴いた。おそらく初めて聴く清水和音の演奏は、音楽を語り尽くさない含羞というか、余白を残す、あるいは時としてフルスイングのパンチ以上のインパクトを感じさせる的確な寸止めの突きを繰り出す?といった印象で、味わい深い音色に惹き込まれた。「月光」の第2楽章は、この曲の奥深さをしみじみと感じさせる演奏だったと思う。松田理奈との演奏も、25年前から何度となく共演してきたと話されていたように、長年連れ添った相性の合うパートナーがお互いをよく理解し合って奏でる音楽といった趣で、滋味深い魅力の溢れる演奏だったと思う。チャイコフスキーの「なつかし土地の想い出」の第3曲の冒頭、清水和音が(おそらく茶目っ気で?)半音高い音を出し、二人で目線を交わしてから演奏を始めた様子など、今思い出してもちょっと心が温まる。こんな演奏がS席3,000円、A席2,000円で聴けるというのはありがたいことで、チケットは完売御礼、会場は満席だった。素敵なコンサートだったので、会場でCDを2枚買って帰り、今もこのCDを聴きながらブログを書いている。

  • アンチ・アクション

    東京国立近代美術館で「アンチ・アクション」を観た。1920₋30年代に生まれ、1950₋60年代に美術界に登場して活躍した日本人女性作家の当時の作品を集めた企画展で、作品も見応えがあったのだけれど、解説や年表などの展示も充実していて、見応えるのある展示だった。戦後の美術界で高く評価された女性作家の活動や作品が、おそらくはフランスとアメリカ、あるいはジェンダーを巡る批評の政治的な力学の中で忘れられていった歴史を振り返りつつ、その忘れられた作品が今も誰かに大切に守られて存在していて、この企画展で多くの人たちに語りかけていることに素直に心を動かされた。特に、江見絹子(1923₋2015)、山崎つる子(1925₋2019)、福島秀子(1927-1997)、田中敦子(1932-2005)のいくつかの作品の前で長い時間を過ごしたかもしれない。評論が充実している図録を購入してきたので、作品を振り返りながら読んでみたいと思っている。

    福島秀子「人」(1952)
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(演劇)

    東京芸術劇場プレイハウスで「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(フィリップ・ドゥクフレ演出)を観た。原作は、高校生の頃に初めて自分で新刊本を買って読んだ作品で、今の時代の扉を開いてくれたような高揚感を感じたことを憶えている。その後も折に触れて読み返し、40歳を過ぎた頃からはKafka on the Shoreや1Q84などと共に英訳のAudio Bookを繰り返し聴いた作品でもあり、自分と同じようにこの作品を大切にしている人も多いことと思う。そうした作品を演劇に仕立て直し、かつ日本だけでなくグローバル・ツアーを行うというのは相当なプレッシャーを感じる仕事だろうと思うのだけれど、幅広い観客の期待に十二分に応える素敵な舞台になっていたと思う。どことなくオペラ仕立てで、軽さと笑いを交えた台詞の言葉だけでなく、役者やダンサーの身体表現に非言語的イメージを語らせ、音楽や美術・照明が舞台に鮮やかなリズムや香り、豊かな色彩や陰影を創り出す総合芸術としての完成度の高さを感じる演劇で、自分と同じように、原作とはまた違った魅力を持つ演劇が生まれたことを喜ばれた方も多かったのではないだろうか。そんな演劇に刺激を受けて、久しぶりに日本語で原作を読み返してみようかなぁ、などと思ったりもしている。