
Books: 開玄堂が無料でご提供する中・短編の作品です。
Photos: Please enjoy photos of “Central Tokyo, North” “Koishikawa Botanical Garden” “Nozori Lake” “Travels in Japan” and “Travels Abroad.”
Blog: 読書、映画、演劇、音楽、美術、写真、遠出などに関する日々の雑感です。
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Booksから
「父の死・開玄堂」の冒頭部分

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From Photos

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最近のBlog
- 東京シティ・フィル50周年記念特別演奏会(1)
サントリーホールで高関健が指揮するTCPOの50周年記念特別演奏会を聴いた。演目はマーラーの交響曲第6番「悲劇的」。112人編成(弦60人、管打楽器等52人)の大編成のオケが約90分をかけて演奏する大曲である。この曲をコンサートで聴くのは初めてで、録音もバーンスタイン/WPO、アバド/BPO、ラトル/CBSOの演奏が手元にあるだけで、あまり聴いていない(高関健がプレトークでセル/CLOの録音を褒めていたので聴いてみようと思っている。)。演奏が始まり、オケの音にいつも以上に余裕や厚みを感じたり、ハープ、チェレスタ、シロフォン、カウベルなど多彩な音を楽しんだり、第3楽章までの約60分の演奏もある程度集中して聴けたのだけれど、圧巻は第4楽章、特に最初のハンマーが鳴らされた後、じわじわと鳥肌が立ってきて、その後はゾーンに入ったように音楽に揺り動かされた。「悲劇的」というタイトルがついているけれど、このときに感じていたのはむしろ人間に許された「幸福」といったものだったように思える。音楽とは関係がないのだけれど、演奏の直前に読了した本が、エミール・デュルケム、マルセル・モースから柄谷行人、デヴィド・グレーバーに向かう線を引いて贈与のモラルを内包した共生する社会の可能性に向けた営為を論じた本(山田広昭著「可能なるアナキズム」インスクリプト)だったことも影響していたかもしれない。この演奏の録音はCDになるのだろうか。CDになったら是非購入したい。
- 夜クラシック Vol.40
文京シビックホールで清水和音と松田理奈が演奏する「夜クラシック Vol.40」を聴いた。おそらく初めて聴く清水和音の演奏は、音楽を語り尽くさない含羞というか、余白を残す、あるいは時としてフルスイングのパンチ以上のインパクトを感じさせる的確な寸止めの突きを繰り出す?といった印象で、味わい深い音色に惹き込まれた。「月光」の第2楽章は、この曲の奥深さをしみじみと感じさせる演奏だったと思う。松田理奈との演奏も、25年前から何度となく共演してきたと話されていたように、長年連れ添った相性の合うパートナーがお互いをよく理解し合って奏でる音楽といった趣で、滋味深い魅力の溢れる演奏だったと思う。チャイコフスキーの「なつかし土地の想い出」の第3曲の冒頭、清水和音が(おそらく茶目っ気で?)半音高い音を出し、二人で目線を交わしてから演奏を始めた様子など、今思い出してもちょっと心が温まる。こんな演奏がS席3,000円、A席2,000円で聴けるというのはありがたいことで、チケットは完売御礼、会場は満席だった。素敵なコンサートだったので、会場でCDを2枚買って帰り、今もこのCDを聴きながらブログを書いている。
- アンチ・アクション
東京国立近代美術館で「アンチ・アクション」を観た。1920₋30年代に生まれ、1950₋60年代に美術界に登場して活躍した日本人女性作家の当時の作品を集めた企画展で、作品も見応えがあったのだけれど、解説や年表などの展示も充実していて、見応えるのある展示だった。戦後の美術界で高く評価された女性作家の活動や作品が、おそらくはフランスとアメリカ、あるいはジェンダーを巡る批評の政治的な力学の中で忘れられていった歴史を振り返りつつ、その忘れられた作品が今も誰かに大切に守られて存在していて、この企画展で多くの人たちに語りかけていることに素直に心を動かされた。特に、江見絹子(1923₋2015)、山崎つる子(1925₋2019)、福島秀子(1927-1997)、田中敦子(1932-2005)のいくつかの作品の前で長い時間を過ごしたかもしれない。評論が充実している図録を購入してきたので、作品を振り返りながら読んでみたいと思っている。

福島秀子「人」(1952)