世田谷美術館で「Memories of West Africa ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙」を観た。人類学者の川田順造と陶芸作家の小川待子の夫婦がブルキナファソを中心とする西アフリカで主に70年代に収集したコレクションを展示する企画展で、展示されている当時の生活の中にあった器、工芸品、テキスタイル、楽器といった品々や写真、スケッチ、文章などもそれぞれに魅力的なのだけれど、おふたりが異国の地で楽しみながらコレクションを集めていった長い時間や人生を感じられたことがこの展覧会の一番の魅力だったように思える。20代の後半に1年間のバックパッカー旅行をした際に買い求めた家具や工芸品、楽器などが我が家にもあるのだけれど、年月を経るにしたがって押入に仕舞い込まれ、あるいは捨てられて、存在が希薄になっていった。もしかしたら、あの思い出たちがその後も仲間を増やしていった人生もあったかもしれないと思ってみたりもして、それを望んでいるのではないけれど、限りのある時間を楽しむことに思いを巡らせてみたりもした。