東京オペラシティで藤岡幸夫が指揮するTCPOの第385回定期演奏会を聴いた。1曲目はディーリアスの幻想曲「夏の庭で」、2曲目は宮田大をソリストに迎えた菅野祐悟のチェロ協奏曲「十六夜」、宮田大のアンコール「荒城の月」と休憩を挟んだ後半にシベリウスの交響曲第2番というプログラムだった。どの曲も大らかで伸びやかな自然の描写が印象的で、特に「夏の庭で」は初夏の早朝をそのまま捕まえてきたような魅力を感じたりもした。宮田大のチェロも、何度か聴く機会はあったものの、今回の演奏は特に旋律の美しさが印象的で、チェロ協奏曲でもその魅力が感じられたし、アンコールに演奏された「荒城の月」でも、シンプルだけれども丁寧に磨かれた深みのある演奏が素晴らしかったと思う。