TOPコレクション Don’t think. Feel.

東京都写真美術館で「TOPコレクション Don’t Think. Feel.」を観た。ブルース・リーの言葉「Don’t think. feel! It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.」と月夜を写した2枚の写真から始まる展覧会は、互いに独立しつつ響き合う5部構成で、中でも「Don’t think. Feel.」と題された第1室は、触覚を手掛かりとする静物の写真から自然、風土、文化を写す長期間をかけた連作まで見応えのある展示で、ゆっくりを時間をかけて楽しませて頂いた。第2室の「家族写真の歴史民俗学」も、写真と家族や社会の構造の関係性に切り込む川村邦光の文章を読みながら写真を読み解く面白さについ長居をしてしまった。その後の展示も充実していて、東京都写真美術館で観た展覧会の中でも熱量が高い展示だったように思える。Don’t thnkと言われているのに、写真を撮る(撮り続ける)ことの意味についてじっくり考えてみないと、という気持ちにさせられた。ややお腹いっぱい気味で、「W. ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代」にも足を運び、こちらもユージン・スミスの写真家としての生き方を振り返る展示で、ロフト時代というおそらくは戦争やピッツバーグでの仕事で傷つき、疲れ、迷い悩んだであろう時期にスポットを当てているところに誠実さを感じた。