茗荷谷、白山、本駒込

昨年12月に散歩をして写真を撮ってあったのだが、年末は仕事が忙しく、年明けは旅行とコロナで手がつかず、1か月以上も寝かせておくことになってしまった。茗荷谷はX-Pro2にBiogon 28mm F2.8をつけて、白山本駒込はX-Pro2にXF23mmF1.4 Rをつけて出かけたのだが、Biogonの抜けの良いシャープさに惹かれるものがあって、新しいFujifilmのXF23㎜F1.4 R LM WRを手に入れてみようか、ちょっと気になっている。もっとも、ご覧のとおりXF23mmF1.4 Rも十分にシャープで美しいのだが。

だから清の墓は小日向の養源寺にある

パピヨン

スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンが主演した1973年の「パピヨン」を観た。昨年12月に観た舞台「たわごと」で引用されていたことから購入した中古のDVDを、上海でもらったらしい新型コロナの喉の痛みに苦しみながら観たのだが、そんなものは吹き飛んでしまうようなインパクトだった。やはりこの映画の魅力は、凄まじい逆境にありながらも、どこかに正義感や冒険心といった少年のイノセントな面影を保ち続けるスティーブと、どこからか人間のユーモアが滲み出てくるダスティンの魅力だろう。それぞれに豊かな土壌に根を張った存在感に共感を覚える。最後に異なる道を選ぶ二人の様子が何とも味わい深く、似たような選択を迫られた場合にどちらを選ぶことになるのか、自分も考えさせられることになった。勢いに乗って翌日にチャーリー・ハナムとラミ・マレックが主演した2017年のリメイク版を観たのだが、映像はより精彩で美しくなり、構成も洗練されており、受ける印象は1973年版とはやや異なるのだが、かなり忠実なリメイクだと思った。それだけに、1973年版から変わった箇所について、特に最後にフランスで自伝を出版するパピヨンと終の棲家の天井に絵画を残すルイの対照について、その理由を考えさせられることになった。

上海・蘇州

正月に上海・蘇州を旅行した(写真はこちら)。上海を訪れるのはこれで4回目になる。1回目は1997年6月で、神戸から鑑真号で上海に渡り浦江飯店のドミトリーに泊るというバックパッカーの定番コースで、1年間の旅行のスタート地点だった。2回目は同じ年の11月に今の奥さんと数日間の上海旅行を楽しんだ。3回目は2007年1月の家族旅行、そして今回も家族旅行である。1997年はOld Nostalgic Shanghaiの印象が強く、2007年は成長の熱気に圧倒された印象が強いが、今回はGlobal化した豊かさや成熟した落ち着きの印象が強い。蘇州は、2007年に訪れた際は静かな古都だった印象だが、今回は観光地として産業化された印象が強くなったと思う。同じ場所を年月を経て再訪することには、数年ぶりに会った昔の友人と四方山話しをするような楽しさがある。今回の旅行にもそんな楽しさがあり、おそらく最後の家族旅行になると思うが、良い旅行だったと思う。

蘇州(2007年1月)
蘇州(2024年1月)
上海(2024年1月)

2023年の読書・映画・演劇

2023年に読んだ本は39冊、観た映画は21本、観た芝居は14本だった。コロナが明けてから読書量も、映画・演劇を楽しむ時間も減ってきている。今年は特に後半のペースが鈍りがちで、美術館に足を運ぶ回数も減っていたと思う。リストを眺めてみると、読書は震災文学がひとつのテーマで、ただこれもそこまで読み込めた感じではない。映画や芝居は、気の向くままに観た感じだが、前半にまとめて観たフランシス・マクドーマンドの出演作品が印象深かった。今年の読書は上海旅行に持っていく田村隆一の「腐敗性物質」から。映画・演劇は何から始まるか分からないけれど、緩くテーマを持って読んだり観たりしていきたいと思っている。

2023年12月は40キロ+Walk

2023年12月の月間走行距離は40キロだった。月初めに3月のハーフマラソンにエントリーし、前半は5キロ×7回を無理はしない範囲でスピードを上げていってほぼ計画どおりだったのだが、後半は久しぶりに仕事が相当忙しく、月末に5キロ走っただけで終わってしまった。年明けも仕事は忙しそうで、3月のハーフマラソンがDNSになりそうな予感もありつつ、気を取り直して頑張っていきたいと思う。