ねじまき鳥クロニクル(小説)

「ねじまき鳥クロニクル」の舞台を観てから1週間ほどで村上春樹の原作(新潮文庫)を読了した。出版直後に単行本を購入して読んだ後で一度は再読しているはずだが、最後に通読してから15年以上は経っていると思う(そういえば、三女か...

黄金旅風

飯嶋和一著「黄金旅風」(小学館文庫)を読んだ。この本を読む前に小川哲著「地図と拳」(集英社)を読んだのだが、大陸の乾いた空気の中に鶏冠山だけが変わらずに在り続ける風景に達観というか諦観というか寂寥感を覚えて、飯嶋和一が読...

街とその不確かな壁

村上春樹著「街とその不確かな壁」(新潮社)を読んだ。自分は村上春樹の良い読者なのか、分からない。初めて読んだ作品は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で、高校二年生の夏だった。それまではいわゆる名作を文庫本で読...

群像短篇名作選(1970-1999)

群像短篇名作選(1970-1999)(講談社文芸文庫)を読んだ。1970年から1999年は概ね自分が生まれてから結婚して親になるまでの30年で、80年代の後半以降は同時代の作品も読んでいたはずなのだが、収録されている作品...