響きと怒り

ウィリアム・フォークナーの「響きと怒り」(高橋正雄訳、講談社文芸文庫)を読んだ。手元の文庫本は2004年の第8刷で、手元に同じ頃の刷がある「サンクチュアリ」、「八月の光」、「アブサロム、アブサロム!」といった作品はこの頃に読んだのだが、「響きと怒り」は読み始めては挫折してといったことを約20年の間に何度か繰り返してきたことになる。今回は読了したとはいえ、特に第1章は読み進めることがかなり難しく、取り敢えず活字を追っていくといった具合だったので、次は岩波文庫の翻訳で読み返してみようかと思っている。どうでも良いことなら遣り過ごしたままにしてしまうのだが、この作品は再読して味わってみたい。