今日から5年目

特別な日に始めたわけではなく、思い立って準備が整った日に始めたので、このサイトの誕生日を意識することもなく、いつのまにか2年目、3年目、4年目に入っていたのだけれど、今日でこのサイトを立ち上げてから4年が経ち、5年目に入ることになった。日記を書き続けられたことがない自分が、殆ど読む人がいないこのサイトを4年も続けてこられたのは、基本的に楽しかったことを書いてきたからかもしれない。このサイトを作るのも楽しい遊びのひとつで、これからも続けていけたらと思っている。

野反湖

来月に22歳を迎える我が家のミニバンが実家で余生を送ることになったので、最後にドライブに出掛けようということで、妻と次女と自分の3人で早朝に自宅を出て日帰りで野反湖に行ってきた。生憎の曇り空だったけれど、涼しく過ごしやすい気候で、湖畔を周回するコース沿いにはたくさんのリンドウが花を咲かせていた。ランチは野のやで三昧そばをいただき(市川團十郎親子が取材に来ていた。)、草津の大滝乃湯に立ち寄ってから帰宅した。中之条ビエンナーレに立ち寄る予定だったのだけれど、妻が合わせ湯で湯あたりしてしまい、今回は見送り。できれば会期末までに足を運んでみたいと思っている。



彼女たちのアボリジナル・アート

アーティゾン美術館で「彼女たちのアボリジナル・アート」を観た。地域は異なるけれどもカリブ海諸国の地域性、植民地支配、人種、女性といった問題に光を当てる中村達の本を読んでいることもあって、この展覧会にも足を運んでみようと思って出掛けたのだけれど、そういった文脈はいったん忘れた上で、それぞれの作品が持つ魅力を楽しむ時間を過ごすことができた。特に90年代前半のイングワリィの作品が持つ点描の美しさと奥深さ、そしてサリー・ガボリの作品の天衣無縫な迸るパワーに魅了された。それから、今回の展覧会に限らないことだけれど、アーティゾン美術館は美術を愉しむ空間としての魅力も秀でている印象がある。とはいえ2年ぶりの訪問になってしまったので、もう少し頻繁に訪れてみたいと思う。

エミリー・カーマ・イングワリィ「アルハルクラ(II)」(1992年)

ルイジ・ギッリ 終わらない風景、他

東京都写真美術館で「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」、「PEDRO COATA INNER VISIONS」、「トランスフィジカル」の3つの展示を観た。ルイジ・ギッリの写真は、被写体や構図以上に、まず彩度を抑えたややドライな色彩に目が行き、撮影者の遊び心ある好奇心のようなものも感じたのだが、展示を観終える頃には写真の余白に味わいを感じているのではないかと思えてきた。考えてみると、見えているものを記録する写真に作為のない印象的な余白を生み出すことは、簡単なようで難しそうだ。ちょっと自分でも試してみたいと思ったりした。ヴィム・ヴェンダースが机の傍らにルイジ・ギッリの写真を飾っていたらしいので、ポスト・カードを買って帰ろうかと思っていたのだけれど、会期末間際になってしまったこともあり完売していた。同時に開催中の「PEDRO COATA INNER VISIONS」は、会場自体を作品として仕上げる企画で、ペドロ・コスタの作品も印象的だったのだけれど、ジェイコブ・リースの写真からリアルな風景の持つ力のようなものを感じた。「トランスフィジカル」は、最後に訪れた3つ目の展示ということもあって、やや盛り沢山に感じられたのだけれど、ここでもやはり演出された作品よりも、例えばBon Danceを撮影した岩根愛の作品のようにリアルな風景の持つ力を引き出した写真に惹かれた。

サラダ音楽祭

東京芸術劇場でサラダ音楽祭のメインコンサートを聴いた。モーツァルトの魔笛(序曲)と戴冠式ミサ、ペルトのフラトレス、ファリャの三角帽子(第2組曲)、ラヴェルのボレロというプログラムで、大野和士が指揮する東京都交響楽団に加えて、戴冠式ミサでは4名のソリストと新国立劇場合唱団が、フラトレスとボレロではNoismが共演するという豪華なコンサートだった(S席6,000円はかなりお値打ちだと思う)。音楽としては、前半のモーツァルトも素敵だったし、それにも増して三角帽子の迫力のある華やかさが、切れ味鮮やかな演奏と相俟って素晴らしく感じたのだけれど、やはりNoismとの共演で味わう視覚と聴覚のハイブリッドな刺激は鮮度抜群で、観客の拍手やブラボーの掛け声も大きかったように思う。Noismの舞踊は、オーケストラとの共演で観ても素敵だけれども、できればNoismのオリジナル作品の公演を観てみたいと思った。以前のサラダ音楽祭でのNoismとの共演の記憶を辿ってこのブログを遡ってみると、2022年のサラダ音楽祭でもペルトとラフマニノフの演奏でのNoismとの共演を観て、Noismの新潟での公演を観に行ってみたいと書いていた。今年は12月に新潟と埼玉で公演があるようなので、チケットが入手困難かもしれないけれど、できれば公演を味わいに出掛けてみたいと思っている。