
伊豆トレイルジャーニーを特集したNHKの番組を観て、あの場所に行ってみようと思い立ち、初めてのトレイルランニングシューズを新調して、GW中の好天に恵まれた日を選んで伊豆山稜線歩道に出かけてきた。とはいえ山道を走る体力もスキルもないので、無理のない範囲でのスピードハイク、どこまで行けるかは身体と相談しながら決めようと朝8時30分に天城峠バス停をスタートしたのだが、15時過ぎに舩原峠に辿り着いたときにはその先に進む時間も体力もなくなっていた。24.6キロを6.5時間、昼食や休憩の時間を除いて考えると、おおむね同じ距離を近所で走った場合にかかる時間の2倍かかった計算になるだろうか。Power Weight Ratioに劣る中年男性には、上りも下りも足へのダメージが大きかった。次女が同行していなかったら、もっと時間がかかっていただろう。疲労度は大きかったが、道々で富士山や西伊豆の海を見晴らせる景色は素晴らしく、また二本杉峠から猫越峠にかけての新緑が美しいブナの大木や、太陽と風雨に晒されて白くなった魂の山の倒木、姿は見えないけれど声が聞こえてくる鶯やモリアオガエルなど、多くの生き物たちの存在に触れることができて、良い一日だった。帰りはドライブを楽しんできた長女に舩原峠でピックアップしてもらい、温泉と軽い夕食を楽しんでから帰宅した。