府中(広島県府中市)

松江でレンタカーを借りて、広島県府中市に向かった。府中は父が生まれてから高校を卒業するまでを過ごした街なのだが、記憶にある限り自分は足を運んだことがなかった。そもそも数年前まで父の郷里は伯母が暮らす隣町の新市だと思っていた。父が育った家は府中高校と旧岩谷小学校の間にあった。すっかり変わってしまったその辺りの食堂で伯母が話すような広島弁を聴きながら焼きそばを食べてから、裏山の坂道を少し登って、ご先祖様が暮らした府中の街を見下ろしてみた。花が咲き、蝶が舞い、蜂が飛び、上空では2羽のトンビがゆっくりと弧を描いていた。

2023年秋の府中
府中の出口通りで見かけた父が生まれた頃の府中の写真

松江

松江に出掛けるのは3年ぶり2回目で、前回の出張の折に偶々入ったバーの居心地が良かったので、今回はこのバーを訪ねることを楽しみに日の暮れた街に出た。前回はカサベテスの映画の話をした後でイニャリトゥの「バードマン」を勧めらた記憶があり、その後「バードマン」や「レヴェナント」を観た話などしようかと思いながら大橋川の川縁に出ると、東の夜空に中秋の名月が浮かんでいた。
マスターはお店を東京に引っ越すことも考えているそうで、この店を出すなら東京のどの街が良さそうだろうかといった話をしながら、今や貴重品となってしまった久しぶりのハーパー12年(1杯だけ)や他のお酒を味わいつつ、店が混み始めるまでの短くはない時間を愉しく過ごさせてもらった。帰りがけに、ケッチとヨールが愛飲したバーボンの空き瓶をひとつ頂戴した。(そういえば、お店に飾られていたCriterionのBrighter Summer Day(牯嶺街少年殺人事件)のジャケットが格好良かった。)

松江新大橋の上にかかる満月

2023年9月は20キロ+Walk

2023年9月の月間走行距離は20キロだった。今月は東北地方と中国地方の旅行や父の米寿祝いで週末を過ごしたことや、仕事がタイトだったこともあり、ランニングから遠ざかってしまった(9月は投稿も少なかった)。やや涼しくなってきたので、10月は距離を伸ばしたい。

盛岡・遠野・花巻・平泉

奥さんと二人で盛岡、遠野、花巻、平泉を周る3泊4日の旅行を楽しんだ。盛岡市と地元の文京区が友好都市ということもあって出掛けたのだが、東京とは異なるスケールの広がりや、中央との距離を保った文化の在り方など、岩手県の魅力を感じられた旅行だったと思う。それから温泉も、自分は特に藤三旅館の「白猿の湯」を味わい深く感じた。毎年購入している盛岡市黒川のリンゴ園を訪ねたり、ホームスパンのニットやジャケットを購入したり、岩手の方とのちょっとした触れ合いも嬉しかった。好天にも恵まれたが、今年の東北は9月に入っても日中は30度を超える暑さで、真昼の散策は多少身体に堪えた。

遠野、カッパ淵の近くで
花巻、羅須地人協会の跡地から宮沢賢治の「下ノ畑」を望む

2023年8月は60キロ+Walk

2023年8月の月間走行距離は60キロだった。軽い肉離れ?の故障からの回復中で、1日5キロしか走らなかったので距離は伸びなかったし、負荷をかけないスローペースだったけれど、大分回復が感じられてきたので、来月は少し距離を伸ばしてみようと思う。故障防止を考えて購入したGEL-KAYANOを来月から使ってみようと思っている。