東京シティ・フィル50周年記念特別演奏会(2)

サントリーホールで高関健が指揮するTCPOの50周年記念特別演奏会(2026年3月31日)を聴いた。演目はマーラーの交響曲第2番「復活」。第1楽章は高関健と大編成のオーケストラの魅力を堪能し、その後20分間の休憩を挟んで演奏された第2楽章や第3楽章は、マーラーの斬新な試みから強い意思と意欲を感じつつ、ここからその後の中期そして後期の交響曲が生まれていったのだろう、といったマーラーの資質や歴史に思いを馳せながら聴いていたのだけれど、第4楽章から第5楽章にかけては、マーラー個人の意思や資質を超える力がこの曲を書かせていたようなこの曲自体の存在感が、そしてそれをそのままホールに届けようとする演奏者の気合のようなものがホールに立ち昇ってくるような、力強く充実した時間だった。素晴らしい演奏を経験させてもらえたことに感謝している。東京シティフィルコーアの合唱とソリストの森野美咲(ソプラノ)、加納悦子(メゾ・ソプラノ)の歌唱も素晴らしく、特に加納悦子の深い表情を湛えた声に魅力を感じた。終演後は温かく盛大な拍手とブラボーが続き、合唱団が退場を終えるまで(高関健が最後に舞台に戻って来るまで)会場で拍手を送り続けた観客も多かった。