トラ!トラ!トラ!

太平洋戦争の開戦から80年を迎えた12月8日前後に、NHKで開戦と関係する様々な番組が放送された。NHKスペシャル「新・ドキュメント太平洋戦争 1941開戦(前編・後編)」、ETV特集「昭和天皇が語る 開戦への道(前編・後編)」、昭和の選択スペシャル「1941日本はなぜ開戦したのか」、BS1スペシャル「真珠湾80年 生きて愛して、そして」といった番組を観たが、こういった番組と共に、BSで放送されていたリチャード・フライシャー、舛田利雄、深作欣二監督「トラ!トラ!トラ!」を数十年ぶりに観た。なるべく史実に忠実であろうとした姿勢が感じられたし、米国側と日本側の対照が興味深くもあったのだが、映画の規模の大きさに改めてアメリカの力を見せつけられた感もある。開戦関係の番組では、ETV特集で初代宮内庁長官田島道治の「拝謁記」から引用されていた台詞が記憶に残った。「勢いは芽生えの時に押さえないと、勢いが勢いを生んで人力ではどうにも参りません。・・・勢いというのは実に恐ろしいものです。」