巨匠とマルガリータ

ブルガーコフ著、水野忠夫訳「巨匠とマルガリータ」(岩波文庫)を読んだ。面白かった。1930年代に書かれた作品だが、初読の自分にとっては小説の地平を拡げていくような新しい魅力に満ちた読書だった。尽きることのない荒唐無稽でエ...

小説の技法

ミラン・クンデラ著、西永良成訳「小説の技法」(岩波文庫)を読んだ。小説論を読むことはあまりなく(思いつくのは保坂和志の小説論くらいだろうか)、クンデラの作品も、随分以前に「存在の耐えられない軽さ」と「冗談」を読んだだけな...

ねじまき鳥クロニクル(小説)

「ねじまき鳥クロニクル」の舞台を観てから1週間ほどで村上春樹の原作(新潮文庫)を読了した。出版直後に単行本を購入して読んだ後で一度は再読しているはずだが、最後に通読してから15年以上は経っていると思う(そういえば、三女か...

黄金旅風

飯嶋和一著「黄金旅風」(小学館文庫)を読んだ。この本を読む前に小川哲著「地図と拳」(集英社)を読んだのだが、大陸の乾いた空気の中に鶏冠山だけが変わらずに在り続ける風景に達観というか諦観というか寂寥感を覚えて、飯嶋和一が読...