2021年の読書

2021年に読んだ本は52冊だった。年末の1週間で、読み止しにしていた安岡章太郎著「大世紀末サーカス」(小学館)、立花隆著「青春漂流」(講談社文庫)、下山達著「2050年のジャーナリスト」(毎日新聞出版)を読み終わし、今...

出星前夜

飯嶋和一著「出星前夜」(小学館文庫)を読んだ。日経新聞の夕刊で「始祖鳥記」を紹介する記事を読み、未読だったこの作者の本を読んでみたいと思った。書店では「始祖鳥記」が売り切れていたので、「出星前夜」を購入し、二週間ほどで読...

財務次官、モノ申す

10月31日の衆議院議員選挙を前にして現役財務事務次官の文藝春秋への寄稿「このままでは国家財政は破綻する」が話題になっていたので読んでみた。このつながりで、ネット検索で目を引いた参議院のサイトにあるいくつかの財政リスク関...

須賀敦子が選んだ日本の名作

須賀敦子編「須賀敦子が選んだ日本の名作」(河出文庫)を読んだ。未読の作品も多く、その中でも林芙美子「下町」の体温と湿り気、太宰治「ヴィヨンの妻」の蹈鞴笑いと死生感、深沢七郎「東北の神武たち」の俗臭の奇態さ、庄野潤三「道」...

無縁・公界・楽

網野善彦著「無縁・公界・楽」(平凡社)を読んだ。高校3年生の時に予備校の日本史の講義で「大学に入ったら読んでみてください」と勧められ、大学1年生の時に購入して読んだ本で、その後も網野善彦の本は何冊か読んだが、この本が一番...