財務次官、モノ申す

10月31日の衆議院議員選挙を前にして現役財務事務次官の文藝春秋への寄稿「このままでは国家財政は破綻する」が話題になっていたので読んでみた。このつながりで、ネット検索で目を引いた参議院のサイトにあるいくつかの財政リスク関...

須賀敦子が選んだ日本の名作

須賀敦子編「須賀敦子が選んだ日本の名作」(河出文庫)を読んだ。未読の作品も多く、その中でも林芙美子「下町」の体温と湿り気、太宰治「ヴィヨンの妻」の蹈鞴笑いと死生感、深沢七郎「東北の神武たち」の俗臭の奇態さ、庄野潤三「道」...

無縁・公界・楽

網野善彦著「無縁・公界・楽」(平凡社)を読んだ。高校3年生の時に予備校の日本史の講義で「大学に入ったら読んでみてください」と勧められ、大学1年生の時に購入して読んだ本で、その後も網野善彦の本は何冊か読んだが、この本が一番...

反穀物の人類史

ジェームズ・C・スコット著「反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー」(みすず書房)を読んだ。出張に出かけた街の書店で「みすず書房創業75周年フェア」の棚にあった本の中から、題名と書店員さんのポップに惹かれたこの本を...