汝ふたたび故郷へ帰れず

飯嶋和一著「汝ふたたび故郷へ帰れず」(小学館文庫)を読んだ。先月「雷電本紀」を読み終えた時に、飯嶋和一は今年はあと一冊だけを選んでゆっくり読もうと決めていたのだが、つい手が伸びてしまい、言い訳がましく表題作だけを読んで、...

オリガ・モリソヴナの反語法

米原万里著「オリガ・モリソヴナの反語法」(集英社文庫)を読んだ。大学で第二外国語にロシア語を選択した三女が読み終えた文庫本が食卓にあったので、手に取って読み始め、そのまま楽しくスラスラと読み進めて、台風で家に閉じ込められ...

雷電本紀

飯嶋和一著「雷電本紀」(小学館文庫)を読んだ。「出星前夜」と「始祖鳥記」を読んでから遡って「雷電本紀」を読むと、作者が作品を重ねるにつれて充実していった様子が感じられるようで、ますます作者に頭が下がる思いがした。かといっ...

ランニング王国を生きる

マイケル・クローリー著、児島修訳「ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと」(青土社)を読んだ。地方出張時に立ち寄った書店でノンフィクションを特集していた棚から数冊購入したうちの一冊で、寝床...