本阿弥光悦の大宇宙

東京国立博物館で「本阿弥光悦の大宇宙」を観た。本阿弥光悦に初めて接したのは、「小説を読む暇があるなら参考書を読め」とよく言っていた父親が唯一評価していた吉川英治の「宮本武蔵」を読んだ時で、小学校5年生だったと思う。そんな...

甲斐荘楠音の全貌

東京ステーションギャラリーで「甲斐荘楠音の全貌」を観た。20代後半に描かれた「あやしい」作品には強烈なインパクトがあるけれど、それよりも印象深かったのは、多くの作品から感じた線の表情の豊かさだった。絵画やデッサンに止まら...

ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開

アーティゾン美術館で「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」を観た。セザンヌ、マネ、ゴッホ、ゴーギャン、ルドン、モネの並びで始まる第一室から見応え溢れる作品が連なり、解説も充実していて、力の籠った展覧会だった。2...

マティス展

東京都美術館で「マティス展」を観た。一人の作家の作品をクロノロジカルに観ると、やはりその作家の人生を想像してしまうのだが、特にマティスは自分と生年がほぼ100年違いなので、作品の年代とマティスの年齢が、100年違いで自分...