神なき月十番目の夜

飯嶋和一著「神なき月十番目の夜」(小学館文庫)を読んだ。年が明けて飯嶋和一が解禁になったので、未読の小説のうち最も古いこの小説を手に取った。江戸時代の初頭に茨城県北部の小村で起きた百姓一揆が一村皆殺により鎮圧された事件を...

フランシス・マクドーマンド

Olive Kitteridgeを観た流れで、フランシス・マクドーマンドがアカデミー主演女優賞を受賞した3本の映画を観た。「ファーゴ」を観るのは4回目くらいだけれど(誇張された登場人物が悲劇の連鎖を生み出す有様は、ある意...

Olive Kitteridge(TVドラマ)

先日読んだ「オリーブ・キタリッジの生活」を原作とするTVドラマがあると知って、2014年に米国HBOで放送されたTVドラマ全4話(各話約1時間)を観た。最初は原作とはやや異なるフランシス・マクドーマンドが演じるオリーブの...

イェルサレムのアイヒマン

ハンナ・アーレント著、大久保和郎訳「イェルサレムのアイヒマン」(みすず書房)を読んだ。アイヒマンの裁判について知ったのはおそらく高校生の頃で、その後村上春樹の「海辺のカフカ」を読んだ時にも印象的なモチーフとして記憶に刻ま...

オリーブ・キタリッジの生活

エリザベス・ストラウト著、小川高義訳「オリーブ・キタリッジの生活」(ハヤカワepi文庫)を読んだ。いつ、どこで、なぜ買ったのかも忘れてしまうほど前から本棚にあった文庫本を何となく取り出して年末年始に読み進めたのだが、オリ...