夜クラシック Vol.40

文京シビックホールで清水和音と松田理奈が演奏する「夜クラシック Vol.40」を聴いた。おそらく初めて聴く清水和音の演奏は、音楽を語り尽くさない含羞というか、余白を残す、あるいは時としてフルスイングのパンチ以上のインパクトを感じさせる的確な寸止めの突きを繰り出す?といった印象で、味わい深い音色に惹き込まれた。「月光」の第2楽章は、この曲の奥深さをしみじみと感じさせる演奏だったと思う。松田理奈との演奏も、25年前から何度となく共演してきたと話されていたように、長年連れ添った相性の合うパートナーがお互いをよく理解し合って奏でる音楽といった趣で、滋味深い魅力の溢れる演奏だったと思う。チャイコフスキーの「なつかし土地の想い出」の第3曲の冒頭、清水和音が(おそらく茶目っ気で?)半音高い音を出し、二人で目線を交わしてから演奏を始めた様子など、今思い出してもちょっと心が温まる。こんな演奏がS席3,000円、A席2,000円で聴けるというのはありがたいことで、チケットは完売御礼、会場は満席だった。素敵なコンサートだったので、会場でCDを2枚買って帰り、今もこのCDを聴きながらブログを書いている。