東京シティ・フィル第382回定期演奏会

東京オペラシティで鈴木秀美が指揮するTCPOの第382回定期演奏会を聴いた。1曲目はシューマンのマンフレッド序曲、2曲目はソリストに山崎伸子を迎えたシューマンのチェロ協奏曲、そして山崎伸子とTCPOのチェリストによるアンコール鳥の歌と休憩を挟んで、3曲目はベートーヴェンの交響曲第6番田園、最後のアンコールにシューマンのマンフレッド間奏曲というプログラムだった。鈴木秀美が指揮するTCPOの演奏は、昨年6月の371回定期演奏会以来だけれど、他の指揮者とTCPOの演奏とは一味違う軽さや香しさが感じられて、全ての曲を通じてこの個性と魅力が印象的だった。協奏曲やアンコールでの山崎伸子のチェロも素晴らしく、桐朋の高校や大学で共にチェロを学んだ頃から50年を超える付き合いという鈴木秀美と山崎伸子の共演を聴き、二人が並んで満場の拍手を受ける姿を見られたことも嬉しかった。