東京芸術劇場プレイハウスで「Mary Said What She Said」(作:ダリル・ピンクニー、演出:ロバート・ウィルソン)を観た。ロバート・ウィルソンの演出作品というよりも、イザベル・ユペールのひとり芝居であることに惹かれて、行ってみたいという次女と一緒に出掛けたのだけれど、下調べが至らず、英語だとばかり思っていた台詞がフランス語で、舞台からやや離れた字幕を追いかけることもにもだんだんと疲れや不毛さが募ってきて、イザベル・ユペールのオーラや迫力、繰り返されるリズミカルな台詞の効果、シンプルな舞台演出の美しさといった魅力は感じつつも、フランス語ができない自分にとっては何とも消化不良な観劇となってしまった。次女は「ピアニスト」も「主婦マリーがしたこと」も観ていないらしく、イザベル・ユペールといえば「天国の門」ということになるらしいのだが、自分にとってもこの映画は好きな映画で、イザベラ・ユペールといえば「天国の門」のエラの印象が強い。帰宅してから夕食の準備をしつつ自宅のDVDで「天国の門」を流してみたのだけれど、冒頭からやはりどのシーンも美しいなぁと思わす見入ってしまう。ローラースケート場のシーンあたりで切り上げることになってしまったけれど、近いうちにじっくり観てみたいなぁと改めて思ってしまった。