矢野顕子 弾き語りコンサート

八ヶ岳高原音楽堂で矢野顕子の弾き語りコンサートを聴いた。我が家に数多あるCDの中で、矢野顕子の Super Folk Song はトップクラスの愛聴盤で、ドキュメンタリー映画もDVDを購入して何度が観ているのだが、クラシック以外のコンサートに出掛ける機会は年に1回もなく、矢野顕子のコンサートも随分前にBlue Note Tokyoで聴いたことがあっただけだったので、ソロの弾き語りコンサートを聴く機会が得られたことが、まず嬉しかった。「風をあつめて」「自転車でおいで」から始まって、耳に馴染んだ曲や自分は聴いたことがない歌も交えつつ、「ひとつだけ」で終わる選曲も、アンコールの「Prayer」「ラーメン食べたい」も、特に「ひとつだけ」には清志郎を感じたりもして、このコンサートで聴くことができて嬉しかった。時として歌よりも雄弁な矢野顕子のピアノの音も、「今日はとってもいい音がしている、やる気に満ちている」と話していたみたいに素敵だったし、今日も富士山は見えなかったけれど、ステージの後ろの雨降りの風景も印象的だった。ライブもいいな、と思えたので、次は、矢野顕子と上原ひろみのコンサートがあったら(チケットが買えたら)行ってみたいなと思っている。あと、Love Lifeの映画があることも知らなかったので、観てみないと。坂本龍一も、高橋幸宏も、忌野清志郎もいなくなってしまったけれど、お盆でちょっと帰ってきているみたいな、そんなに遠いところにはいないような気もして、心に残る8月15日だった。