鶴ヶ城(会津若松城)

連休の中日に、生憎の小雨模様だったけれど、会津若松の鶴ヶ城を訪れた。福島県内で日帰りの所用を終えた後で短時間立ち寄っただけなので、会津の歴史に身を浸すほどの時間はなかったのだけれど、昨年秋に南会津から会津若松まで会津西街道を歩いた折にはお城の姿も確かめられなかったので、足を運ぶ機会が得られただけでも良かった。鶴ヶ城は、今年9月に天守閣再建60周年を迎えるということで、城内の展示も充実していたのだが、何よりも来場者(それも日本人)の多さに驚かされた。ここ2年間に訪れた松本城、金沢城、福山城、松江城と比較しても、圧倒的に来場者が多かったと思う。連休中という時期によるところも大きいとは思うけれど、戊辰戦争の幕府軍への人気の高まりもあるのだろうか。(函館の観光客増加はコナンの影響という説もあるけれど。)世の中の体制に挑戦する空気が濃くなってきていることや、「正義」への信頼が薄れていること(朝ドラでも「逆転しない正義」が話題になっているらしい。)と関係があるのだとしたら、不正義(あるいは不完全)に靭やか​に耐えることにも価値があると思う、などと言ってみたくなったりもするのである。