松江

松江に出掛けるのは3年ぶり2回目で、前回の出張の折に偶々入ったバーの居心地が良かったので、今回はこのバーを訪ねることを楽しみに日の暮れた街に出た。前回はカサベテスの映画の話をした後でイニャリトゥの「バードマン」を勧めらた記憶があり、その後「バードマン」や「レヴェナント」を観た話などしようかと思いながら大橋川の川縁に出ると、東の夜空に中秋の名月が浮かんでいた。
マスターはお店を東京に引っ越すことも考えているそうで、この店を出すなら東京のどの街が良さそうだろうかといった話をしながら、今や貴重品となってしまった久しぶりのハーパー12年(1杯だけ)や他のお酒を味わいつつ、店が混み始めるまでの短くはない時間を愉しく過ごさせてもらった。帰りがけに、ケッチとヨールが愛飲したバーボンの空き瓶をひとつ頂戴した。(そういえば、お店に飾られていたCriterionのBrighter Summer Day(牯嶺街少年殺人事件)のジャケットが格好良かった。)

松江新大橋の上にかかる満月