上原彩子と日フィルのラヴェルPコン

東京芸術劇場でソリストに上原彩子を迎え永峰大輔が指揮した日本フィルハーモニーのラヴェル「ピアノ協奏曲」を聴いた。上原彩子のピアノは特に両端楽章のリズム感が気持ちよく、オーケストラもピアノに寄り添い、木管や金管のソロも美しく、年明けを飾るにふさわしい素敵な演奏だったと思う。個人的には、昨年夏に上原彩子と東京交響楽団のこの曲の演奏を聴いた時よりも、今回の演奏の方に様々な楽器を活躍させるラヴェルらしさを感じた。一昨年に井上道義が指揮したショスタコーヴィチの演奏を聴いたときよりも、この日の日フィルの音は新春らしく明るく柔らかく華やかな印象で、できれば今度はオーボエが活躍する曲を聴いてみたいなぁと思ったりしている。(今回の演奏は東北の夢プロジェクトin東京2026の第1部として演奏されたのだけれど、平日の日中に仕事を中断して聴きに行ったので、第1部の「こうもり序曲」とラヴェルPコンを聴いただけで、第2部以降の合唱や伝統芸能を楽しむことはできず、最後のボレロを聴くこともできなかったのは残念だった。)