東京芸術劇場でサラダ音楽祭のメインコンサートを聴いた。モーツァルトの魔笛(序曲)と戴冠式ミサ、ペルトのフラトレス、ファリャの三角帽子(第2組曲)、ラヴェルのボレロというプログラムで、大野和士が指揮する東京都交響楽団に加えて、戴冠式ミサでは4名のソリストと新国立劇場合唱団が、フラトレスとボレロではNoismが共演するという豪華なコンサートだった(S席6,000円はかなりお値打ちだと思う)。音楽としては、前半のモーツァルトも素敵だったし、それにも増して三角帽子の迫力のある華やかさが、切れ味鮮やかな演奏と相俟って素晴らしく感じたのだけれど、やはりNoismとの共演で味わう視覚と聴覚のハイブリッドな刺激は鮮度抜群で、観客の拍手やブラボーの掛け声も大きかったように思う。Noismの舞踊は、オーケストラとの共演で観ても素敵だけれども、できればNoismのオリジナル作品の公演を観てみたいと思った。以前のサラダ音楽祭でのNoismとの共演の記憶を辿ってこのブログを遡ってみると、2022年のサラダ音楽祭でもペルトとラフマニノフの演奏でのNoismとの共演を観て、Noismの新潟での公演を観に行ってみたいと書いていた。今年は12月に新潟と埼玉で公演があるようなので、チケットが入手困難かもしれないけれど、できれば公演を味わいに出掛けてみたいと思っている。