木曽音楽祭に出掛けることとなり、日帰りだと車の運転が強行軍なので、伊那に前泊し、「大鹿村騒動記」を観て以来気になっていた大鹿村を訪ねてから木曽に向かった。伊那は、大学1年生の時に車とバイクの合宿免許を取得するために滞在して以来で、早朝に東京を出て岡谷の民宿で一泊して伊那まで自転車を漕いだことや、教官が「停まったらローずら」と繰り返し言っていたこと、一緒に合宿に来ていた学生と出張に来た父親とで飲みに出掛けたことなどを懐かしく思い出した。夜は馬肉料理を堪能し、とくに郷土料理の馬のもつ煮込み「おたぐり」が美味だった。翌日は、早朝に伊那を出て大鹿村に入り、「大鹿村騒動記」のロケ地を散歩した。原田芳雄が好きで、最初にその魅力に接したのは多分「ビリイ★ザ★キッドの新しい夜明け」だったかもしれない。その後、鈴木清順や坂本順治の映画などを観て、いつの間にか好きな俳優を聞かれると原田芳雄と答えるようになっていた。遺作となった「大鹿村騒動記」の舞台は一度訪れたいと思っていた場所で、今回やっとその機会を作り4時間ほど滞在することができて嬉しかった。できれば次回は大鹿歌舞伎を観に行ってみたいと思っている。昼食は大鹿村の道の駅で鹿肉ステーキとジビエカレーを食べて、馬鹿コンプリートしてから、木曽に向かった。木曽音楽祭の感想は別の投稿で。



