文京シビックホールで鈴木優人が指揮する東フィルの「響きの森クラシック・シリーズ Vol.82」を聴いた。1曲目はヨハン・シュトラウス2世のワルツ「春の声」、2曲目は吉本梨乃をソリストに迎えたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、3曲目は宮田大をソリストに迎えたドヴォルザークのチェロ協奏曲という新春らしい華やかなプログラムだった。ややたっぷりとした歌いぶりの吉本梨乃のヴァイオリンや情熱的な宮田大のチェロと比較して、鈴木優人が指揮する東フィルはいつもよりもやや筋肉質で力強い演奏に感じられたけれど、メロディアスな3曲(しかも協奏曲が2曲!)で新年の雰囲気を十二分に楽しむことができた。