以前から長い距離を歩いてみたいと思っていたところ、東北諸藩が参勤交代に利用し、戊辰戦争では官軍が進軍して会津藩と激しく戦い、明治に入ってからはイザベラ・バードも旅したという会津西街道(下野街道)の旧道が一部残っていることを知り、会津田島から会津若松まで、旧道が残っているところは旧道を通りつつ、走れるところはキロ7₋8分程度のジョギングを織り交ぜながら歩いてみた。旧道は整備が行き届いているとは言い難く(紅葉シーズンの週末だったけれど、歩いている人はひとりも見かけなかった)、特に大内宿から会津盆地に抜ける区間はあまり人に薦められる道ではないのだけれど、豊かであっただろう昔を偲びつつ寂れた街道を歩きながら、富と交通、あるいは富と政治について感じさせられる良い旅だった。今回は鶴ヶ城にも行けなかったので、次回は東山温泉にでも泊ってゆっくりと会津での一日を過ごしてみたい。