N響第九 Special Concert

サントリーホールで下野竜也指揮、NHK交響楽団・中村恵理・脇園彩・村上公太・河野鉄平・新国立劇場合唱団の演奏でベートーヴェンの交響曲第9番を聴いた。同世代の下野竜也がN響の正指揮者に就任して今年の大トリを振るということで、楽しみにしていたのだが、12月後半の仕事の忙しさから来る疲労や睡眠不足で身体のコンディションが思わしくなく、十分に楽しむことができなかった。当たり前のことかもしれないけれど、健康な体と心があって初めて音楽も楽しむことができるのだと実感した。年末の第九は、去年がインバル・都響、一昨年が高関・東京シティ、その前(コロナの前)が大野・都響だったと思うけれど、ここ数年に聴いた第九と比べると、今回の第九からは優しい印象を受けたかもしれない。第九の前のバッハのオルガン曲やバーバーの弦楽のためのアダージョも、今年を締めくくるのに相応しい選曲だと感じた。