マーラー交響曲第2番「復活」

東京芸術劇場で井上道義指揮、読売日本交響楽団の演奏でマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いた。演奏が始まって最初に感じたのは、9日前に聴いたロイヤル・コンセルトヘボウとの「音」の違い、あるいは「音楽」の違いだったかもしれない。その印象は楽章が進んでもなかなか頭の中から消えなかった。良し悪しを付けるつもりはないのだが、違うのである。20日ほど前に聴いた井上道義と群馬交響楽団の演奏とも違う。そんな違いを感じつつ、指揮者とオーケストラの相性についても何となく思いを巡らせることになった。来年にかけて、井上道義といろいろなオーケストラの演奏を聴いてみたいと思う。「復活」は録音を聴くことは何度もあったのだが、コンサートで聴く機会はおそらく初めてで、曲の成り立ちや迫力をよりダイレクトに感じることができて嬉しかった。