メトロノーム・デュエット(奏劇Vol.3)

よみうり大手町ホールで「奏劇Vol.3 メトロノーム・デュエット」を観た。音楽と朗読のアンサンブルというコンセプトに興味を持って出掛けたのだが、一流の俳優の朗読にはイメージを喚起する力があることに気付かされて、詩や散文のストレートな朗読の魅力を味わってみたいと感じている。音楽と言葉の美しい出会いといえば、自分にとっては、オペラやミュージカルというよりも、矢野顕子のピアノと歌声、小田朋美が歌う日本の現代詩、ロッド・スチュワートとジェフ・ベックとかが思い出されて、それとは異なる形のケミカルに大いに興味はあるのだけれど、鮮やかに全体を描き出しながら流れていく音楽と、それよりもスローで時として鈍重な言葉をどう響き合わせるのか、音楽を言葉に寄せるのか、その逆なのか、まるで異なるテンポを併存させるのか、なかなか一筋縄ではいかなさそうに思える。難しいことは抜きにして、久しぶりにスネークマンショーでも聴いてみようかなぁ。