再びヤン・リシエツキ

東京オペラシティで東京交響楽団・東京オペラシティシリーズ第132回を聴いた。お目当てのヤン・リシエツキが演奏するショパンのピアノ協奏曲第2番は、高い集中力を感じさせる熱演で、クシシュトフ・ウルバンスキが指揮する東京交響楽団もタッチやテンポを変化させるピアノの息づかいに寄り添った美しい演奏だったと思う。コンサートは10年ぶりという母親も一緒に聴いたのだが、久しぶりのオーケストラやピアノの響きを楽しんだようだった(耳に馴染んだ新世界の演奏が特に良かったらしい。)。余談だが、コンサートの前に伯父の納骨式に母親と出掛けた車の中でフランソワのピアノ協奏曲第2番の録音を流したのだが、この時も、第1番と比べて殆ど聴く機会がない第2番にも心に沁みる演奏があるんだなぁ、と改めて感じさせられた。