大竹伸朗展(東京国立近代美術館)

東京国立近代美術館で「大竹伸朗展」を観た。そこまで気になってはいなかったのだが、会期末間近になってNHKの「21世紀のBUG男 画家 大竹伸朗」の再放送を観たことで俄然観に行きたくなり、即座にチケットを購入して最終日に出掛けてきた。何というか、大量の物たちが大竹伸朗を通過して作品になっていくその流量、時間、情熱のボリューム感に打たれると共に、その作品や物たちの多弁かつ雄弁でどこか静謐な存在感に眩惑される場所だった。また、特に冒頭に展示されていた初期の作品たちから印象を受けた悩みや試行錯誤の跡にも勇気づけられた。足を運んで良かったと思うし、若い世代を中心に多くの人たちが来ていたことも嬉しかった。今日で会期末を迎えてしまい、子供たちに足を向けるよう薦められなかったことが少し残念だ。