自然と人のダイアローグ(国立西洋美術館)

国立西洋美術館の企画展「自然と人のダイアローグ」を観て、駆け足になってしまったが常設展も観て歩くことができた。企画展は19世紀後半を中心とする年代の作品が、それぞれにテーマを設けた4章に分けて構成されていたが、幅広い作風にわたる様々な作品が展示されていて、テーマを横断するような作品も多く、自分の知識や経験の不足もあるとは思うけれど、テーマを意識して展示を観るというよりも、常設展を楽しむような印象だったような気がする。ハイライトの1点だったフリードリヒの作品が心に残っていたのか、常設展では、ハンマースホイの作品に足を止めた。都美術館の特別展は足を運ばないうちにコロナで閉幕となってしまい残念だった。美術館の建物はリニューアルされた印象はあまりなく、以前からの西洋美術館の佇まいがそのまま保たれているようだった。