吉里吉里人

井上ひさし著「吉里吉里人(上・中・下)」(新潮文庫)を読んだ。長年気になりつつも、500頁を超える文庫が3冊という分量に多少二の足を踏み、5、6年前に購入した上巻だけが本棚に積まれていたのだが、読み始めてみると10日ほどで読み終えてしまった。東北弁含有臨場感横溢的ビートに乗せられて、読むスピードが上がったのだろうか。昨年から井上ひさしの戯曲、エッセイ、小説をいくつか読んだが、その文体や視点の振れ幅の広さに励まされた気がする。そういえば、こまつ座には何が掛かっているのだろうかと思ってウェブページを見てみると、8月に「頭痛肩こり樋口一葉」を演るようで、これは観に行こうかなぁ。