新書3冊

宇野重規著「民主主義とは何か」(講談社現代新書)を読んだ。「東大で読まれた本1位」「2021新書大賞2位」といった帯に惹かれて買ってあったのだが、読み易く、かつ読み応えのある本だった。半月ほど前に読了していたのだが、2月24日にロシアがウクライナへの武力侵攻を開始してから、再びこの本を手に取って、「民主主義」と戦争について、また起こってしまった戦争に対してロシアの、ウクライナの、あるいは日本の「民主主義」ができることについて、考えさせられている。

正月からの読書の流れで、宇沢弘文著「社会的共通資本」(岩波新書)を再読し、また異なる立場の本として柿埜真吾著「ミルトン・フリードマンの日本経済論」(PHP新書)を読んでみたが、両者の議論は平行線になりそうな印象を受けた。